犬との絆①
―躾とトレーナーについて―
我が家も躾の為に、トレーナーさんについた事があります。
私にとって、ななが初めての犬です。
一生懸命勉強してから飼い始めましたが、
育児書と育児は違う!
多少のコマンドを教えられても、限界がありました。
そして少々反抗期が始まったようで、
出来た物も出来ないふりをし、
シュナ特融の頑固さでか、かたくなに拒否。
さすがに育児ノイローゼに陥りました…。
旦那さんから、トレーナーOKの許可が出たので、早速人探し。
でも、ほんと、色々な考えのトレーナーがいるんです。
書いてある事だけじゃ、本当のところ分からない。
そんな中、気になっていた方のところで、
単発のパピー教室があったので行ってみました。
ちょっとは出来る子だと思っていたなな。
確かにできる子ではあったのですが(親バカです)、
やっぱり限度が…。
そして、その限度を超えた事が出来たのが、
そこでトレーニングをされた子でした。
そのトレーナーさんの考え方や方針も、私は気に入りました。
・しつけではなくコミュニケーション
・単純に行動を制御するだけなら理論や強制的な手段で事足りますが、
犬の考えや感情を知る事には至りません。
(その方のHPから抜粋させていただきました)
この方にお願いすることにしました。
その方は、元々別の職業の方だったようです。
趣味でK9フリーダンスをしていて、なかなかの成績だったそうで。
そこから乞われて、トレーナーになったとか。
一度そのK9フリーダンスを、
見せていただいたことがありますが、本当にすごかった!
人と犬が、リードもなしにぴったりと、
どうしてそんな複雑なダンスが踊れるのか、ただ驚くのみ。
そのトレーナーさん曰く「信頼関係」だそうです。
飼い主さんによっても、トレーナーさんによっても、
躾の考え方は色々あると思います。
その子その子に合った方法と言うのもあると思います。
そして、同じ躾と言っても、やりたい内容も違うでしょうし、
もしやりたい内容が同じでも、
アプローチ方法が違う、という事もあると思います。
その為、「これは違う」「これは正しい」と、
一概には言えないのではないかと思います。
他の人の意見に、すこし耳を傾ければ、
知りたくても分からなかった、
自分に見えなかったなにかが見えてくる。
そんな事もあるんじゃないかと思うのですが、どうですかね?
躾をしようと思っている方の目指しているところは、
「まずはお互い意思疎通が出来るようになり、
そして出来れば、
犬ともっと深いところでの信頼関係を築き、一緒に何かをしてみたい」
と言う事ではないかと、思っています。
「一緒に何か」なんて言ったって、
お互いが気持ちよく歩く散歩もあれば、
ちょっとした芸、
アジリティーや、ワーキングドッグなど、色々あると思いますが。
そして、私がななとまずやりたかった事は、「モッテコイ」。
そんな、些細な事ですが…。(^_^;)
でも、それを教えていただくのに、個人レッスンで5回必要とか。
「オスワリ」「マテ」「フセ」「オイデ」
全部できるのに、そこから教えなおして、5回???
と言ったら、
「オスワリの形は取っていても、本当にオスワリしているかは分かりません。
オスワリ、マテは、オイデは、基本です。
その教え方がわかれば、そのほかの事も教えられます。」
って。
で、試したところ。
やっぱり違いました。
形は取っていても、気持ちは「オスワリ」じゃなかったんですね。
犬を自分の思い通りに矯正しようとする人もいるそうです。
でも。
「変わるのは、犬ではなくて、飼い主さん」
と、言われました。
馬鹿犬・駄目犬と言われてしまう子達がいます。
でもななも、私たちが言っても出来ない事が、
そのトレーナーさんが言うと出来るんです。
「馬鹿な子はいません。
変わるのは、犬ではなくて、飼い主さん。
その子の理解できる方法を考えて、
その方法を使って伝えることが大切。
変わるのは、飼い主さんです。」
その5回のレッスンの中、さんざん言われたのが、それでした。
そして結果、躾をされたのは、ななではなくて、私達でした。(^_^;)
でもそこでのたった5回のレッスンが、
今私がやっているしつけの基本です。
「オスワリ」「マテ」「オイデ」。
これさえ100%なら、
大抵の事はなんでも教えられると、今では私もそう思っています。
ところで。
トレーナーは職業です。
ボランティアでやっている方は、そんなに多くはないでしょう。
たった5回で客を手放して大丈夫なの?と、思ったのですが、
やっぱりそこは凄腕。
いくらでもお客さんはいるんですよね。
安くはないし、なかなかの曲者でしたが、
私は、最初からいいトレーナさんに当たりました。(^^)
トレーナーはお仕事なんです。
今のトレーナーさんを信じてレッスンする事も大切でしょうが、
犬の振る舞いは、あっという間に変わります。
そのトレーナーさんが、
自分の犬のために、本当にベストかを考えるのは、
飼い主にしかできない事で、
それを考えるのは、とても大切なことではないかと思います。
たまに「トレーナーの方針で」と言う方がいます。
でも、そのトレーナーを選んだのは、その方自身で、
その方法を支持しているから、その方もそれを行っているんでしょう。
そのトレーナーが
「この子は無理ですね。殺処分しましょう」なんて言ったら、
その方針に沿って、自分の犬を殺処分するんでしょうかね?
まさか、そんなことないですよね。(^_^;)
トレーニングの過程で、
「係留」、「マズルガード」、「ハウスに閉じ込める」なんて言う、
一般的に眉をひそめられそうな事をする事もあります。
でも、そのトレーナーを信じて、自分の犬に必要な事なのであれば、
「トレーナーの方針で」なんて、人のせいにする言葉を使わず、
「こういう目的ために、こういう方法をしています」と、
自分の犬のために、きちんと堂々と言ってあげて欲しいと思います。
コメントを残す