犬との絆③
―違いについて①―
「都会と田舎、そんな違いは関係ない」。
と言う方もいらっしゃいます。
「都会と田舎」とは、極端な言い方ですが、
人口密集地の都市部などと、それ以外の地域、ってところでしょうか?
確かに、信頼関係に関しては、そう思います。
ただその状況には、大きな違いがあると思います。
人口密集地で犬たちを連れて歩く場合、
なるべく足元に寄り添ってもらえると、
安心感があるのではないかと思います。
人混みの中、足元を見ていない人が、
犬を蹴ってしまう事もあるでしょうし、
たるんでいるリードで、他の人が引っかかって転んだり、
自転車が突っ込んで来た時、呼び寄せるのが遅くて、事故に…。
などなど、考え出したらきりがありません。
もし我が家が人の多いところ住んでいたら、
うちの犬たちには、
なるべくぴったりくっついていて欲しいですし、
そして、そういう訓練をすると思います。
とは言え、今の我が家は、
ほとんどの散歩時でフレキシブルリードを使い、
ふらふら歩いています。
我が家は郊外にあるとはいえ、
もちろん他の人も、大勢住んでいますよ。(^_^;)
でも、場所や時間帯を少し考えると、
人や自転車、車などに、あまり会わないようなところも、
たくさんあるんです。
私がフレキシを使って散歩をしているのは、そんな所です。
もちろん、私の住んでいるところでも、
足元にピタッと寄り添って歩いている犬たちはいます。
飼い主さんとアイコンタクトを取りつつ、
にこにこと笑って尻尾を振っている姿は、
見ているこっちも楽しくなります。
ただ、我が家の場合、
なるべくなら、自由を満喫させてあげたいというのが方針です。
そして、その環境もあります。
なので、フレキシを使って、3匹3様、好きに歩かせているんです。
ただし。
信頼の上に成り立つ自由です。
「呼んだら来る」。
これは絶対。
なので、呼んでも来ない、
何度注意しても同じことをする、となると、
リードは全く伸ばしません。
フレキシは、そういう場合普通のリードより短くなります。
そうなると必然的に、私の足元にぴったりとくっつくしかありません。
ただそれだと、私にぶつかる。
と言うより、本意ではないですが、
踏んでしまったり、蹴ってしまう事も。(^_^;)
本当に、本意じゃないですよ!!
でも、足元をちょろちょろされると、
足を出すだけでも、ぶつかってしまうんですよね。
ただ、これを繰り返していると、
蹴られたりするのがやっぱり嫌なのか、
好きに歩けないのが嫌なのか、
そのうち、こちらにも注意を向けて歩いたり、
ちょっと引っ張ってしまっても、
自分からすぐ足元へ戻ってくるようになります。
ここまで落ち着いたら。
また、伸ばしてあげます。
これを繰り返すこと、何年?
そして、今の散歩スタイルになりました。
私だって、最初からフレキシで、
ふらふら歩かせることはしていません。
今3匹一緒にフレキシにしているのも、
一人一人とのそんなことの積み重ね。
躾もせずに最初っから3匹フレキシなんて、
人に怪我をさせるどころか、
自分がぐるぐる巻きにされて倒されるだけです。
そして、犬たちをふらふらさせていても、
自分は、
今犬がなにをしているのか、とか、
周りをよく見てよく聞いて、何かが近づいて来ないか、とか、
カーブミラーを見て、曲がった角から何かが来ないか、とか、
周りの状況には、気を配るようにしています。
いくら人が少ないと言ったって、ゼロではないですし、
突発事項もあるのですから、
そんなことに気を配るのは、当り前ですよね。
敢えてわざわざ言う必要もないですが、
自分も同じようにふらふらしていると思われると、
困ってしまうので、書いておきました。(^^ゞ
一緒に歩く友達がいて、おしゃべりをしていても、
それだけは欠かさないよう、努力はしています。
フレキシブルリードに対しては、賛否、かなりあると思います。
使わないでいいなら、使う必要はないと、私は思います。
だから使うのであれば、
人様に迷惑をかけないように、犬もきちんとしつけた上で、
飼い主側も、正しく扱えるように練習する。
その上であれば、
特に問題はないのではないかと、私は思っています。
ま、そこまでしても使いたいのか?って話にもなりますが。
もちろん私は、そこまでしても使いたいので、頑張っています。(^^)
でもそんな訓練を、
私みたいなおおざっぱなやり方で出来るのは、
近くに人が少ない場所があるおかげ。
人口密集地の都市部で必要なしつけと、その方法、
その他の地域で必要なしつけと、その方法、
それらには、多少なりとも差はあるのでは?と、私は思っています。
お互いの考え方や躾スタイルが違っていたとしても、
それは、それ。
うちの方が絶対に正しい!なんて考えずに、
まずは柔軟に、相手がどういう考えてそれをしているのか、
気になったら聞いてみるのもいいのではないかと思います。
スタイルは色々ですもんね。
それが、自分の思いつかなかったような方法であり、
また、自分の住んでいる場所でも出来るのなら、
得した気分になります。
私なら。
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