脱走
2015年3月9日 / じん
昨日の夜の事です。
旦那さんが、まず、じんの散歩に行ってくれて、
帰ってきてから、今度はななふくの散歩に出ました。
置いて行かれた、じん。
「一緒に連れていけ!」と、遠吠え!
叱ると止めるも、玄関から離れません。
でも、しばらくしてから、声をかけると、こちらに戻ってきます。
落ち着いたのなら、少し外に出してあげるか、と出すと、
ヨシと共に、猛ダッシュ!
でも、呼ぶと戻ってきます。
そこで私が、気を許しすぎました・・・。(-_-)
先ほどより遠いところまで走って行ったので、呼んだのですが、
そのままダッシュ!
消えていきました・・・。
探しに行ったのですが、いません。
多分、旦那さん達の所に行って、
大方、一緒に帰ってくるだろうと待っていると、
案の定、一緒に帰ってきました。
でも。
旦那さんに聞いてみると、
玄関に着いて、私に言われるまで、
じんがいることに、気が付かなかったそうです。
どうやら、どこからともなく現れて、こっそり一緒に入ろうとした様子。
その状況は、いただけません。
しばらく閉め出しです。
が。
次にドアを開けると、また、消えていました・・・。
さすがに心配になって探しに行くも、いません。
呼んでみても、応えはなく。
自分から出て行ったんです。
帰ってこないなら、仕方ないと、家に戻ると、
私が戻った後から、
旦那さんが、リードにつないだじんを連れて帰ってきました。
聞いてみると、よくお散歩に行くコースの四つ角。
そこで、ボーっと佇んでいるじんを、通りがかりの方が見つけてくださり、
迷子札に、私の携帯番号が書いてあったので、電話をくださったとの事。
ところが、じん。
お散歩にでも行って来たかのように、普通に帰ってきました。
この状況、ますますいただけません。
世の中には、
家に入りたくても入れない子が、たくさんいます。
暖かい部屋や、美味しいごはん、愛してくれる人、
そんなものに恵まれない子達は、たくさんいるんです。
小さいころから、愛してくれる人がいて、
周りのみんなにやさしくされ、
いつも美味しいごはんや、暖かい部屋があり、
帰るところが、必ずあったじんは、
それを特別なことだとは思っていないと、最近感じていました。
一人になることがあるんだよ!と、
あまりに言うことを聞かない時は、
散歩の最中に叱って、置いていくことを何度もしました。
でも、そうそう長く置いていくことはできません。
当たり前ですが、必ず連れに戻ります。
そうやって怒られると、
さすがのじんも、一応ちょっと反省しますが、すぐ元に戻ります。
必ず、迎えに来てもらえるものだと、分かっているんでしょう。
一度、そういうことが当たり前じゃないと、しっかり教えないと、
いつか、本当に事故に巻き込まれるんじゃないかと、心配していました。
そして、昨日の、これ。
いい方に見つけてもらえたからいいもの、
脱走して、車にでも轢かれたどうする気なのよ。
家に帰ってきたくても、帰ってこれないんだよ。
とうとう、私も本気で叱ることにしました。
今度は、リードを付けて、外に放置。
朝まで、それで過ごさせました。
さすがにお水と、段ボールは置いておきましたが。
朝、ドキドキしながら、ドアを開けるも、
尻尾を振って、「おはよー」と。(゜.゜)
さすがにすり寄って来て、「ねえねえ」としてくるも、
あまり堪えた様子はありません・・・。
とりあえず、そのままつないで、ななふくだけ、散歩。
出ていくとき、また遠吠えをしていました。
「一緒に連れていけー」と。
だから。
勝手なことをしていると、
いつか、一緒にいたくて、いれなくなることがあるんだって。
なんでも、自分の思う通りにはいかないんだよ。
早くわかってよ。
お散歩から帰ってくると、さすがに少ししょげていました。
今度は、もう少し本気で「入れて入れて」と言ってきました。
でも、あと、もうすこし。
今度はリードを外したまま、放置。
これで、また脱走して、
他に助けを求めに行くようであれば、
それほど、一緒にいたいとは、思っていないのでしょう。
そんな、試すようなことはするなと、旦那さんには言われました。
でも、今後、色々な自由を与えてあげるためにも、
仲間といることの大切さ、
一人でいることの寂しさ、
愛されることがない悲しさ、
そして、戻ることが出来ない辛さを、
きちんと理解してもらうことが、大切だと思っています。
最後の試みは、生協のお姉さん。
今日は、生協が来る日。
うちの3匹は、そのお姉さんが大好きで、いつも甘えています。
もし、フリーの状態で、家にも入れてもらえず、
お姉さんに甘えて、ついていこうとするなら・・・。
そこで家には入れますが、
もう2度と、目の届かない時に、
じんをフリーにすることはないでしょう。
さ、その時です。
お姉さんは、
そんなじんの様子を見て、ショックを受けていましたが、
この子のために、無視をしてくれとお願いしました。
そして、お姉さんが帰った直後、お姉さんから電話がありました。
「あまりに可哀想で、ジャンパーを置いてきてしまった」と。
寒そうだったので、ジャンパーを貸してあげると、
ちょこんと上に座ったそうです。
つい、そのまま置いて来てしまったけど、
あとで怒られるかもと、電話をくださったそうです。
おねさんからは、
「可哀想で見てられなかった」と言われました。
でも、ここがじんの正念場なんです。
もちろん、すぐにジャンパーを取り上げました。
そこへ、たまたま、
お向かいのダニエルママとパパが出てきました。
このお二人も、じんにとっては特別な人。
助けを求めに行っても、おかしくありません。
でも、じん。
ずっと我慢していました。
しばらくして、様子を見に行くと、
こちらを向きますが、小さくなったままで、興奮もしません。
もう、十分堪えたよね。
「おいで」
じん、小さくなってやってきました。
やっと、終わった・・・。
暖かい部屋に入って、温かいご飯をたっぷり食べたじん。
お腹が満足したじんは、
今度は、むさぼるように、みんなの匂いを嗅ぎまくります。
なな、大嫌いなお尻嗅ぎもさせてあげていました。
かなり我慢していた、なな。
でも、さすがにしつこすぎるじんに、キレました。
いつもは、応戦するじんも、
今日ばかりは、
余程寂しかったのか、それでもななを嗅ぎ続けていました。
そして、ふくのところにも。
ふくも、しばらくは嗅がせていたのですが、
そのうち、口がむぎむぎっと。
いつもは、それでもしつこくし続けて、ふくを怒らせるじんですが、
今日は、すぐに止めました。
少しは、仲間がいることの喜びが分かったのかな。
そして、その中での自分の場所も。
今回の事は、
かなりスパルタなのは、自分でもよくわかっています。
そして、普通に考えれば、とても危険な行為でもあることも。
万が一のことがあったら、どうするの!!と、言われるのも覚悟の上。
でも、ここにいたいと、じんが思ってくれるぐらいの事は、
ずっとしてきたつもりです。
そして、今度は自発的に、
今後もここにいることが、
自分にとっても、嬉しいことだと分かってもらいたいと思いました。
そしてその為には、
なにをしてはいけないかを、学んでほしいと思いました。
これで少しはわかってくれるといいのですが・・・。
二度とこんな事を、しないで済むことを願います。
とにかく今は、ゆっくりお休み。(^^)