ふくのセーターの手直し
気に入らないと、大抵途中で編むのをやめてしまう私ですが、
流石に自分で染めて紡ぐと思い入れが違います。
なので、多少気に入らなくところがあっても、最後まで編むのですが…。
これは、ほんとに気に入らなかった!
って、以前の記事を探したら、気に入らなさすぎたのか、
記事にも載せていませんでした。(^^;)
なにが気に入らないって、単糸で作ったので、生地が斜傾します。
斜傾とは、こんな感じ。
このセーター、上のセーター以上に斜傾していました。
原因は、細い単糸を5本どりにしてしまったせい。
でも元々薄地で作ってあったので、
これなら洗濯機で洗って、少し縮絨するのを待ち、
フェルト化してから手を入れようと思っていたのですが、
これがまた思うように縮絨はせず。(-_-;)
相当放置してました…。
それでも、諦めきれなかったのは、
この色が本当に好きな色で、ふくにもすごく似合っていたんです。
そんなこんなで数年後。
最近こういう本を手に入れました。
北欧伝統の編み物
余談ですが、この本の元値は1900円。
30年前の本なので、今は中古でしか買えません。
で、今の価格は、なんと9500円!( ゚д゚)
…。
希少本って事なんでしょうね。(^^;)
そんな本をなぜ買ったのかというと、
これが伝統的な技法の多くが、よくまとまっているんです。
今ではこんな本は無いんですよね…。
と、余談はさておき。
この本を読んでいると、水フェルトの方法が載っていました。
水フェルトの方法は元々知ってはいたのですが、
わざわざそこまで頑張ってフェルト化させなくてもと、
今まではスルーしてました。
でもこの本には、起毛する方法も載っていたんです。
これなら縮絨してフェルト化させた後、
気に入らない部分をカットして、表面を軽く起毛させたら、
欲しい質感になるかも!と、早速チャレンジする事に。
ま、ダメで元々ですし。(^^;)
思い立ったらすぐ!と作業してしまったので、
工程の写真は残っていないのですが。(^^ゞ
とりあえず。
フェルト化したものを切り落としの部分の写真。
目が詰まって、糸同士が絡み合っているのがわかるでしょうか?
こうなると、カットしても編み目が解ける事はありません。
そして起毛して出来たのが、こんな生地。
縮絨しただけのものと、起毛までしたものの比較。
縮絨のみ
起毛後
写真だと、微妙な変化しが分からないですね。
でも触ると、全然違います。(^^)
モデルさん着用。
カットしたので、斜傾もなし。
ただし短くなっちゃったので、少し編み足しました。
元々は薄地で作った透け透けした感じだったのですが、
ここまで編地を弄ると、めちゃめちゃ保温性のある、
あったかいセーターに変わっていました!(o^^o)
短いけど、家着にするのならまずはこれでもいいかも。
とりあえず、満足!(^^♪