編み機の修理
2018年7月14日 / モノづくり
今回はわんこは一切出てきません。
これは、本日やった編み機の修理の忘備録です。
針押さえが返ってきました。
最初はKH-821の修理から。
針押さえを編み機の針の上に差し込みます。
が、やっぱりうまく動かない。
平編みは出来るのですが(針押さえを直す前から出来ていました。)
模様編みとなると、
パンチカードを入れなくても選針されてしまいます。
こんな感じ。
普通なら、ハリは上の列で一直線になります。
ということで、またもや編み機を分解。
今回は上部を開けるだけではなく、側面も外してみました。
と、びっくり!
直す前の針押さえと同じようなものが。
針の下から出てきました!(>_<)
これは、編み機総修理かなぁと、
修理屋さんに電話をしたところ、
この部分は、編み機の音を小さくするためのもので、
特に必要もないとの事。
なので、上の茶色くなった部分を全部こそげ落とし、
元の場所へ戻しました。
ほっ!
で、本題。
今回の編み機の問題は、変な選針をすることと、
一列編む間に、パンチカードが4行分ぐらいが進むこと。
それを修理屋さんに伝えると、
ここのばねの調子だと思うとのこと。
ここは、ハンチカードの右隣り。
選針部分のレールを回しているところで、
この中心部にあるばねが、
うまく動いていないのではないかということです。
でもここままじゃよくわからない。
ということで、右の金具も外しました。
よく見えるようになった部分を、
パーツクリーナーで古い油を取りつつ、
新しいグリースを少しつけながら、
1つずつ部品を動かしてみるけど、
特に引っかかるところはなく、で、現象は変わりません。
パンチカードを入れて確認すると、
1行動かす間に、毎回パンチカード4行分進みます。
この4行分動くというのがおかしい。
正常なら1行分。
ただ、1行分動くごとに、選針されるのが分かったので、
規則正しく間違った選針をしてくれる理由は判明。
とは言え、どのばねを見てもきれいになったし、
すべてきちんと動いてる。
悩ましい…。
で、思い出したのが、我が家にはKH260があります。
こっちは9ミリピッチ(KH821 は4.5ピッチ)という違いだけ。
KH260にはパンチカードもあるし、動きは同じはず。
ということで、先にKH260 を修理することに。
針押さえを入れて動かすと、平編みOK!
模様編みはと言うと。がたがたがたがた…。(>_<)
でも、色々試した結果わかったのは、
どうやらジャー!と素早く動くとガタガタするよう。
ゆっくり動かすと模様編みもきちんと動きます。
ま、ずっと寝かしていたんだから、そうそう機敏には動かないよね。(^_^;)
とりあえずKH260の修理、完了!
KH260 は、1行分編む間に動くパンチカードが動くのは1行。
これが正解!
で、KH821との違いを見ると…。
どこが違うのかよくわからん。
KH260 の上部は開けたものの、
せっかく動くのに側面を開けるのはやだなぁ。
なんてぶつぶつやっていて、やっと違う動きをしている所見つけました。
それがここ。
パンチカード右部分の上。
上に出ている突起部分の動きが違ったんです。
KH260 は、右側の抑え部分で抑えられ、
編み機が折り返すタイミングで、半回転します。
HK821 は、これが下の歯車と連動して動き、
右側の抑えを持ち上げてぐるぐる回っていました。
ここかぁ。
ということで、金具の清掃と動きのチェック。
でも、うまく動かない!
なんでだっ!!!
と、頭に来て、右側金具を上から強く抑えつけてやったら。
ちゃんと動きました。(^_^;)
どうやら、右側金具も曲がる角度が甘くなっていたようです。
ということで、ここも角度をつけなおして、で、KH821の修理も完了!
やったね!(^^♪
ここでねじの外し方も書いておきます。
これ、調べてもなかなか出てこなかったんですよね。
こっちは編み機の左側部分ですが、右側も同じ構造です。
金属と側面をつないでいるねじを外す。
底を見ると、こんな足があるけど、実はここもねじ。
こんな感じのねじです。
底に2つ、上側の側面に1つあるので、
これを外せば側面は開けれます。
ただ、元に戻すときは要注意。
ここのねじ部分。
金属と側面プラとの間に、小さい鉄板が入っています。
まずはその鉄板と金属部分を軽くねじ止めしてから、
側面を取り付けた方がうまくいくようです。
鉄板に軽くねじ止めする際は、
鉄板からねじの足が出ないようにすること。
はめ込むのはかなりきちきちなので、
足がはみ出していると、はめ込むのが難しくなります。
あと、これ。
すんなり入る場合は大丈夫ですが、
下のタコ足みたいなところは、上部と分かれます。
なので、ねじを分解し(強く引っ張ると外れます)
たこ足部分だけを先に編み機に差し込めば、
後は簡単にはめ込むことができます。
ここまで修理するのに、何時間かかった???
ま、動くようになったんだから、それでよし!と。
あとは、KH940のみ。
でも、これは電子編み機。
そしてこれは、
修理ついでにハッキング(改造)もする予定なので、
しばし寝かせておきます。
やっと太機(KH260 )と細機(KH821)が使えるようになりました!
この時を待っていた!
さ、これで作業がはかどるぞ!!(^O^)