革の首輪作成・忘備録
最初に首輪を交換したいなと思ったのは、
今年のじんの誕生日。
最初の首輪を買った時に、お店の方に言われたのは、
「3歳になったら買い換えるといい」でした。
3歳までは、大暴れして痛むので、
落ち着いて来る3歳になった頃に、買い換えれば十分だと言う事だそうです。
ちなみにこの話は、
我が家が使っている首輪の話です。
他の物も同じと言う訳ではないので、ご了承を。
そしてじんの首輪の買い替えを検討した時に、よく見てみたら。
なぜだか、ななのも小汚い。(-_-)
ボール投げに目覚めた激しさか?
ななのは、じんが1歳になった時に作り直したので、まだ2年。
なのに、もうこのボロボロさ。
ちなみに、6歳で我が家にやってきたふくのは、
未だ交換はしていません。
既に6年使っています。
なので、さすがにこちらもくたびれてきました。
それならば、今年は全員の首輪を交換しよう!
と言う事になったのですが、
前々から、1つだけ気になっていました。
この首輪、細いんです。
幅1.5センチ。
シュナは首が長いので、
本当は2センチ幅は欲しかったのですが、
ここのお店は1.5センチしかないのです。
でも、この感じが好きなんですよね…。
他では見かけたことはないし。
そして悩んだ結果、
「今回は、自分達で作ろう!」と言う結論になりました。
自分で作ると、一番欲しい物が出来ますもんね。(^^)
担当は、旦那さん。
旦那さん、革細工は初めてでしたが、
チャレンジしてみたいと言ってくれたので、お任せすることに。(^^)/
が!!!
革や道具を揃えて、
試しに最初の課題、パスケースを作った辺りから、
旦那さん、仕事が忙しくなってしまいました。(>_<)
ぎりぎりまで待っていたのですが、タイムアウト!!
ななの誕生日に間に合わせるためには、私が作らないと!
となり、この後の奮闘が始まりました…。
初めての革細工。
もちろん、用語も用具も工程も全く知りません。
一からのお勉強。
一枚革の首輪なので、縫う事もないし、
結構楽かな?と思ったのが大間違い。
コバ処理ってなんだ?
床面処理って???
と、さっさと最初のところで躓きました。(>_<)
色々調べた結果、
コバとは、どうやら革の横の厚みの部分らしいです。
で、ここの仕上げ方に、みなさん色々こだわりがあるようです。
今回私が作るにあたっては、
ななの首になるべく負担がかからず、防水効果があればいい。
と言うのをこだわりにしました。
まずは革の面取り。
角ばっていると首に当たって負担なるかもしれないので、
首辺りを柔らかくするためにしました。
かぼちゃの面取りの感じで、カッターでやったのですが、
意外ときれいに出来ました。(^^)
でも。
後で旦那さんの道具を漁ったら、専用の道具が…。
先に言ってよ。(-_-)
次は、床面処理。
革の裏側部分の処理です。
ちなみに、革の表は、銀面を言うようです。
色がついていたりするような部分です。
この床面、大抵はトコノールと言うものを使って、
けばけばを抑える処理をする場合が多いようです。
とは言え、処理剤もいくつかあるようで、
何と何を組み合わせると、こういう感じの艶が出る、
なんて書いてあるマニアックなサイトもありました。
皆さん、凄い…。(^_^;)
でも、艶かぁ…。
艶より、防水。
艶より、首当たり。
私としては、表よりこっちの裏の方が重要です。
ここがななの首に当たるんですから。
もっと調べてみると、
水を使って磨くと言う方法もありました。
そしてその上からトコノールで磨くと、
かなり首辺りが良くなりそうです。
なので、その方法に決定!
ただ、トコノールには、
ワックス効果も入っているらしいのですが、
基本は水溶性。
それだと防水には足りません。
で、私が出した結論は、
けばけばが寝るまで、水でずっと床面を磨き続け、
その後はトコノールで磨き続ける。
これで首辺りはつるつるに。
そして、これ以上私には磨けない!という段階になったら、
今度はロウ引き。
ロウで防水することにしました。
ロウとなると、蜜蝋を使うという選択肢もあったのですが…。
知り合いのキャンドル作家さんが、
家で蜜蝋のキャンドルを作り続けていたら、
そのにおいを、お家の猫くんがとても嫌がり、
それでも続けていたら、
猫くんが痴呆になってしまった!と言うのを以前おっしゃってました。
蜜蝋と猫くんの因果関係は、本当にあるかは分からないですが。
でも、たまにちょっとつける位のクリームになら、
蜜蝋はいいかもしれないけど、
四六時中つけている首輪に使っても大丈夫なの…かな?
アロマ等でも、
人にいいモノは犬でもOK、というわけではありません。
ちょっと心配です。
ということで、ロウ引きには、
コバワックスと言うのを使ってみることにしました。
コバワックスの成分はよくわからないのですが、
一般的なロウと考えると、成分はパラフィンで、
パラフィン自身は石油精製物ではあるのですが、
こちらの方が、まだ不純物が少なそうだし、
安全性の実績もあるかな?という、個人的な考えによって、です。
ま、コバワックス自身がただのロウってわけじゃないので、
実際は、不純物もいっぱい入っているのでしょうが、
でも、所詮人間が合成したもの。
わざわざ不必要な成分は入れないだろうという事で。(^_^;)
ロウ引きのやり方は、
まずは床面にコバワックスを塗り、
それをアイロンで熱して革に浸透させ、別の革で磨きます。
それを何度も繰り返します。
ロウが入らなくなったところで、終了。
そして出来上がったのが、これ。
上が元の革。
下が作ったもの。
表面も滑らか、手触りもいい!(^^)/
でも、ここまで来るのに、何日よ。(-_-)
気を取り直して、その後はバックル・定革・Dカンの取り付け。
それらを、カシメで留めます。
つけるだけじゃん、と思っていたけど、甘かった…。
バックルのピンを差し込むところは、自分で革をカット。
定革も、自分で作成。
おかげで、初の革縫いも。
そして、なんと言っても悩んだのは、ポンチでの穴あけ。
一発勝負で、間違ったらすべてやり直し。
そうなると、もう、慎重に慎重を重ねて、
何度も何度も、革をななの首に巻いて、シミュレーション。
そして出来上がったのが、これ。
そんなこんなで、やっと完成です!
じゃなかった。
最後は銀面。
こちらにも防水処理を施してみました。
表面なので、今度はミンクオイルで。
艶の感じも変わりました。
色合いも落ち着いた感じにもなって、
金具のアンティークゴールドとも、
一体感が出たような気が。(^^)
なのに、最後の最後でやっちゃった!(T_T)
それが刻印。
最初に、真ん中の「N」をしっかり打刻。
続いて、その左隣の「A」を…って、向き、違うじゃんっ!!!(゜.゜)
と、動揺して、次に打刻したのが、最後の「A」。
これが力が弱くて、薄い…。
気を取り直して、最初の「N」を打刻するも、今度は斜めった。
あーーー!(>_<)
そして、気に入らないのが、もう一つ。
このカシメ。
革に合わせた大きさにしたのですが、
ななの首は細い。
それをちゃんと考えておけばよかった…。
この大きいカシメのおかげで、首輪はかなりごつくなり、
使い込んでも、首に馴染むかどうか。
小さいカシメに直したいなぁ。
そして、ここ。
気をつけていたつもりなのに、
床面のワックスをしみ込ませる時に、こちらにも浸み込ませてしまいました。
こんな、名前の横の目立つ所に(>_<)
そして、最後はこれ。
余ったベルトが、微妙な長さ。
長すぎるのもどうかと思いますが、
Dカンの輪が思ったよりも大きく、
余った革をうまく抑えられなかった…。
旦那さんは「端っこ、切っちゃえば?」と言っていたけど、
そうすると、バランス的には悪いような。
作り直したい…。
はぁ…。(T_T)
有りがたい(?)事に、あとふくとじんのを作るのが残っています。
その時に、今気になっている箇所を修正してみて、
それから、もう一度ななのを考え直そうか、という結論に、
一応達しているのですが。
でも、見るたびに気になるんだろうなぁ。
って、四六時中じゃん。(-_-)
ただこの首輪を見て、
旦那さん、自分でも早く作ってみたくなったようです。
なら、任せちゃおっかな。(^^)
奥が深いものは、手を出すとどんどんはまって行く。
そして、今の私には、
革にまで手を出す余裕はない気が…。(^_^;)
それに。
こういう細かい作業は、確実に旦那さんの方が上手。
同じものを作ると、その差は歴然。
がっかり。
この辺りに、性格の差が出てくるんでしょうね。
やれやれ、です。(^^ゞ
さて、二人のはだれが作るのか。
出来たら今回のと比較してみよっと。(^^)
以上、首輪作りの奮闘記でした。
よく意味がわからない内容ですよね…。
ま、これは、私の忘備録、ということで。(^_^;)
あ。
この作り方が、正しいと思わないでくださいね!
後から知ったのですが、どうやらまずは型紙を作るが、筋のようです。
…。
最初っから、間違ってたし。(^^ゞ
ワックス類等も、そんな使い方間違っている!とか、色々あると思うので、
この記事は、参考にはしないでください。
あくまでも、私の忘備録ですから。
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